「奈半利一文字」は外洋に面した海岸線沖にあり、すぐ前には河川の流れ込みもある立地から海が荒れると近寄る
のも恐ろしくなるくらいウネリを伴った大きな波が打ち付け、また雨が降っても瞬く間に濁ってしまいなかなか
コンディションを読むのが難しいポイントだ。しかし、梅雨明けから夜釣りでコロダイ、マダイ、ヘダイ、コトヒキ
などが高確率で狙える事からキャスターの間では根強い人気を誇っている。
渡船は手前にある漁港から出て1日に1組しか上げないという事からシーズン中の週末は1年前から予約入っている
というのもあるそうだ!コンディションが良い日に上がれればヘダイは確実に入れ食いとなり、70cm近いコロダイ、
回遊があればコトヒキの数釣りもできるし、たとえ渋い日でも何かしらお土産が確保できるのが嬉しい。
一般的には赤灯台回りがベストとされているがアタる時はどの位置、どの方角を狙ってもアタるのでそこまで
こだわる必要も無いように思える。コロダイに関して言えば赤灯台から真正面の近投した所に小さなシモリ帯があり
その周辺に寄っており、必ずと言っていいくらいここでアタる。
エサはマムシ、ユムシをメインにコトヒキならこれら以外にイカゲソや塩イワシ、塩キビナゴでも食ってくる。
ただ、、、外道として巨大なアカエイも濃い。
季節 | 狙える対象魚 | ||
春 | ヘダイ | マダイ | マゴチ |
夏 | ヘダイ | コトヒキ | コロダイ |
秋 | コロダイ | マダイ | ヘダイ |
冬 | ヘダイ | マダイ | - |
巨大港「足摺港」の外側に聳えるのがこの「足摺一文字」で、昔から荒れ狂う海と戦ってきた事を物語ってるかの
ようにここもまた8m以上と波止が非常に高く上から足元を覗くだけでも足がすくむ。
潮通しも抜群かつ普段からあまり釣り人が入らない事もあり、釣り荒れも少なくコロダイ、マダイ、ハマフエフキ
などいずれも巨大サイズが回遊してくるものの、渡船の問題などなかなかアクセスが困難なのが難点。一文字から
内向きのイケス群に投げればマダイ、ヒラメ、足場は高いが外向きを狙えばコロダイ、ハマフエフキが射程に入る
とても魅力的な場所と言える。
ここで問題になってくるのがタモ入れで、内向きでも7〜8mのタモでやっというイメージがある上、外向きでの
取り込みとなると10m以上ある落しダモが無いとかなり困難と思われる。もちろん潮位によっても差が出てくるのは
確かなもののいずれにせよ大型を掛けた時の取り込みがかなりキツく対策が必要!
季節 | 狙える対象魚 | ||
春 | マダイ | ヒラメ | マゴチ |
夏 | コロダイ | ハマフエフキ | マダイ |
秋 | コロダイ | ハマフエフキ | マダイ |
冬 | マダイ | ヒラメ | クロダイ |
かつては定期フェリーが入港し活気あった「足摺港」だが、時代のせい?もあり旅客数は激減、今はひっそり
ターミナル兼・道の駅的施設が残っているといった雰囲気だ。しかしターミナルにはトイレに自動販売機、売店など
もあることから釣り場として考えれば理想的かもしれない。
多くの釣り人が好んで入る白灯台大波止は外海に面していることと、水深もたっぷりあり大物の条件は完璧だ。
ただし難点として波止がかなり高い事があり、8mのタモでもやっと届くか届かないかで常連さんは落としダモを用意
されている。先端部から船道を狙えばマダイにコロダイといった大物が射程に入るし、飲ませをかければヒラメも
よく上がるようだがもちろん日によってムラがある。
風の影響で大波止一帯が荒れている場合は港内の護岸からでも十分狙えるので逃げ場もあり、特に大波止付け根部
から港内へ真っ直ぐ行った角付近は地元の中でも一級ポイントらしく空いていたら試してみるのもいい。この角から
やる場合は港の内側(湾奥部)へキャストするのがお勧めで、白灯台大波止と平行線上に投げるとどの方角も根掛かり
がきつく閉口させられる。これは以前あったイケス等の係留ロープが未だに張り巡らされているからのようだ。
季節 | 狙える対象魚 | ||
春 | マダイ | ヒラメ | ヘダイ |
夏 | コロダイ | マダイ | ヘダイ |
秋 | コロダイ | マダイ | ヘダイ |
冬 | マダイ | ヒラメ | - |
「沖の島」の北東側にある地磯で、目の前に養殖イケス郡がたくさん入っているのが目印。陸から地続きになっては
いるものの、背後は断崖絶壁となっており渡船利用のみでしかアクセスできない。
足場はフラットで非常に釣り易いのもあり、釣り人の間ではよく知られているのでこの島回りで瀬渡しをしている
渡船屋さんなら「養殖イケス前」の磯と伝えるだけで大概分かってくれる。ただフラットとはいえ、全体的にやや
前下がり気味なので丸く転がる可能性がある物を足下に置く時は注意しておかないと海に落ちてしまう可能性も!?
水深は最も深い所で10m前後とそこまで深くない砂地にゴロタ石と岩礁が点在しているといった海底ストラクチャー
で方向によってはL型天秤でもやれない事もないものの、やはりここでは捨てオモリ仕様がベストと言えます。
イケスの手前を狙って仕掛けを落とすのが定番な攻め方なものの意外にちょい投げでも大型ハマフエフキがアタって
きたりもするのでいろいろ投げ分けてみるのもいい。また他の磯に比べてヘダイの魚影が非常に濃いイメージがあり
何かしらお土産が確保できる磯なので予備エサとしてマムシなど持参するのもいいかもしれない。
季節 | 狙える対象魚 | ||
春 | ハマフエフキ | ヘダイ | モンツキダイ |
夏 | ハマフエフキ | ヘダイ | モンツキダイ |
秋 | ハマフエフキ | ヘダイ | モンツキダイ |
冬 | ヘダイ | モンツキダイ | - |
宿毛市の南、定期船で約1時間の所にある「沖の島」の玄関口となるのが「母島港」で、ちょうどその港の最も外側
に港を守るようにあるのが「母島港離岸堤」と呼ばれる大きな波止。一見地続きにも見えるが波止付け根部は大型
テトラが乱雑に入り進入禁止の柵まで設けられまず歩いては不可能。ここは港から渡船に頼んでということになる。
先端から船道にかけてと、波止外向き一帯は所々ツブ根はあるが基本は砂地で夜に回遊してくるハマフエフキや
モンツキダイなどが手軽に狙える。港寄りの船道は水深は浅くホンダワラが茂っている部分が多く見受けられ、
反対に沖にかけては一気に水深が深くなり障害物の少ない砂地となっているがどちらでアタってくるかは日によって
ムラがありそうだ。
また外側を狙う場合、先端部および中間点付近にハシゴ、階段があるのでこれを利用して登れるがとにかく波止が
非常に高い!8mの玉網でやっとと思えるくらいなので魚の取り込みの際少し手こずるかもしれない。それ以外に船道
は深夜でも時々大型漁船が出入りするので道糸を引っ掛けられないように気を付ける必要がある。
季節 | 狙える対象魚 | ||
春 | ハマフエフキ | モンツイダイ | ヒラメ |
夏 | ハマフエフキ | モンツキダイ | ヘダイ |
秋 | ハマフエフキ | モンツキダイ | ヘダイ |
冬 | ヒラメ | マダイ | - |
波止から狙う「沖の島」のハマフエフキでは定評のあるポイントが「古屋野」で、定期船の入港する「母島港」
より車で5分くらいのロケーションからその気になれば歩いて行く事も可能だが、大半のキャスターは渡船屋に頼んで
車で運んでもらっているようだ。
大きな山に囲まれ外海が荒れた時も「古屋野」周辺だけはベタ凪というのもよくあり逃げ場としても活用できる。
湾になった地形に1本小さな波止が伸びておりここがベストポイントとなる。狙い目は波止先端部から延長上100m
以内と沖向き70m以内の砂地となり波止の付け根部へ寄れば寄るほど根掛かりがひどく往生させられるので、明るい
うちから海底のストラクチャーをあらかじめチェックしておく事をお勧めする。
先端から斜め左45度30m付近には岩礁と岩礁に挟まれたようなまとまった砂地があり(船道と重なっているのですぐ
わかる!)いかにも釣れそうな雰囲気ムンムンなのだがJCAが粘った日には1度もアタリは出なかった。一帯が荒れた
時など限定で魚が奥まで入ってくる際に通ると思われるがそこまで期待は持てそうではないので、この部分は余分の
竿があれば仕掛けを投入しておく程度がベストなのかもしれない。根掛かりはあまり無いのでL型天秤仕掛けでも
十分攻めれるがJCAは基本、捨てオモリ仕掛けでやってます。
季節 | 狙える対象魚 | ||
春 | ハマフエフキ | モンツキダイ | ヘダイ |
夏 | ハマフエフキ | モンツキダイ | ヘダイ |
秋 | ハマフエフキ | モンツキダイ | ヘダイ |
冬 | ヒラメ | ヘダイ | - |