JCAも本格的に投げ釣りを始めた頃、あの突如闇を切り裂く鋭いドラグ音&力強い引きに魅せられマダイ
作戦にどっぷりハマってしまいました。年から年中、巨大マダイを追い求め精力的に遠征する中で知り合い
になったマダイ一筋で追っかけ数十年の我が師匠に一から作戦のノウハウを学び、その甲斐あって型も数
も十分満足できる域まで達成することができました。
ここ最近は狙うターゲットも増え、夜戦と言えどコロダイであったりタマミであったりとマダイがあまり
回遊して来なさそうな戦場にも出撃してますが、ずっとマダイ作戦をやってきた事もあってか?JCAの
夜戦スタイルの基盤はマダイ作戦で形成されてしまってるようなんです!
愛媛にアマダイやカワハギ狙いに行こうが、長崎の離島エリアへ大キス狙いに行こうがいつの間にか
無意識に目が行っちゃてる所があるんですよね〜、、、
水深がタップリある海域に綺麗に並んで入れられる養殖イケス群、
意識して見なければどれもみ〜んな同じに見えちゃうんですが、マダイの入っているイケスにはちょこっと
他の物とは異なる部分があったりするんです。
それは?といいますと、
ご覧になれますでしょうか?
イケス中央部に設置されている “薄緑色の四角いボックス”。
これは漁師さんや師匠に聞くところによればほぼ全国共通のカラーリングでたまに水色もあるそうですが、
マダイ養殖用のメインエサ“ペレット”を入れておくもので、このボックスにはタイムキーパーなるカウンターが
付いておりセットされた時間になると自動的に設定量のペレットがイケス内へ落ちる仕組みになってます。
上の写真の一部には反対にボックスの付いてないイケスがありますよねぇ?
これらは空イケス、もしくはマダイ以外のハマチといった特にペレットを嫌い小魚エサがメインとなる青物類
が入ってる事が多いようです。その他には“活イワシ”など養殖魚のエサ自体がほ〜り込まれてるケースも
あるよう!ん〜〜〜、興味津々だぁ、、、
専ら魚が入っているイケスは黒いネット状のカバーで覆われてる事が多いのであれが入っているのか?
それとも今は全て空なのか?カバーの有無も判断基準となりますよね。
ですので写真一番下の物は空イケス!
時々、投げ釣りしてたらこんな風景も見かけませんか〜?
早朝やお昼過ぎにクレーンの搭載した漁船がイケス横にやってきて何やら作業をしている、、、
これは大概がハマチなどに小魚のエサをやってるんです!だから同時におこぼれを頂戴しようとカモメ連中
が漁船にアホみたいに群がっている、、、もちろんマダイも寄ってるかもしれません。
緑系のボックスが設置してあるイケスに関して言えば、ペレットが主食な養殖魚は他にもマハタ等何種類か
おりますので一概にあれは100%マダイの養殖イケスとは断言できませんが、
“極めてマダイが入ってる可能性が高い!” とは言えそうです。
それ以外にもだいたいマダイの養殖が盛んな海域で釣ってたら脱走した固体(奇形もちょくちょく交じる、、、)
が掛かってきたりするので、それらも判断材料となります。当然ながらこの養殖イケスからのおこぼれを頂戴
しようと天然マダイの群れが回遊ルートとして取っている、または居付いてしまってる群れもたくさんいるって
わけですね〜。どこか思い当たる戦場ありません!?
まっ、過去にマダイの養殖が盛んだったものの今は市場価格の低下で青物系に切り替えたというエリアも
ありますし、地元の漁師さんから入手できる情報がマダイ作戦においては有力な手がかりになったり、同時
に最大何センチくらいで出荷してたか?等もその海域にいるマダイのサイズを推測する材料となります。
以上は全てJCAが師匠から伝授して頂いたヒントおよびマダイ作戦時には毎回のように漁師さんに聞き込み
調査するなどした結果でして、絶対そうと断言できる裏付けはどこにもありませんが、覚えておいて損はない
目安情報だとは思いますよぉ。
あと、余談ですが急に切り立った崖のそばなどでよく見かける、
黒の丸ブイに点々と白い発泡ウキが交じって一列に入っているこれらは、
“真珠”の養殖に使う母貝「あこや貝」の養殖棚で、だいたい近くに魚の養殖イケスがある場合は真珠の
中でも最も大きくなる種「白蝶貝」の棚がほとんどでして水深は最低でも20m以上の深場でしか育たない
という特徴から一帯は必ずドン深である事が言えます。
最後に言い忘れてましたが、、、
養殖イケスや養殖棚が入ってる付近にはこれまた必ず係留ロープが入っている事をお忘れなく!(笑)
■ vol.1: ケプラーノット根付け法
■ vol.2: チモト装飾パターン
■ vol.3: マダイの養殖イケス
■ vol.4: タイムシを戦場で蘇らせる
■ vol.5: 便利なタイムシ・ケース