関西に住んでいるJCAらには聞き慣れないエサ or 初めて見た!ってなエサかもしれませんが、三陸の
巨大アイナメや北海道のクロガシラなど大型を撃沈する特効エサとして知られ食い渋った時、ここぞ!という
時に威力を発揮してくれる頼もしいエサなんです。人によってはこの「エラコ」の有無で釣果が断然違って
くると必死になって探されたりするくらい、、、
ネット上でもありそ〜でなかなか無い「エラコ」情報なのでこのページを通してちょっとでも知ってもらえたらと
考えております。特に今後、東北〜北海道へ遠征予定の方!知ってて損は無い情報ですよん!(笑)
まず簡単に「エラコ」の特徴を挙げてみましょう。
● 外洋に面した岩場、護岸、障害物に密集して付いている
● 茎状の房の中に入っており、中身を取り出して使う
● 独特なキツい臭いがあり黄緑色の体液に触れると人によっては手がかぶれたりする
● エサ屋でも取り扱いも少なく高価 (※ マムシと同等の価格帯?)
● あらかじめ塩絞めした「塩エラコ」も販売されてるがこちらも少量かつ高価
この不思議なエサは現時点では輸入物は無く、専門の獲り師や漁師さんなどが小遣い稼ぎで獲ってきて
一部のエサ屋さんで販売されてるとのこと。そんな収入源の一つでもある事から場所によってはアワビ、
ウニ同様禁漁規制が敷かれている所もあります。
ここからはこの北方系エサ「エラコ」についてもっともっと深く説明していきたいと思います。
まず「エラコ」は大きく分類して「マエラコ」と「スナエラコ」の2種類がありこれらを総称して“エラコ”って
呼ばれているわけで、獲れる場所や大きさ、形も若干異なっているらしいんです。もちろんもっと知りたい!
って貴方の為に個々の容姿&採取方法を詳しく紹介しましょかね〜。
● 特徴
→ スナエラコより大きく太い物ばかり
→ 極太ではあるものの身が非常に軟らかく生では近投が限度。また縫い刺しも不可能!
→ エサ屋で取り扱われているほとんどがこの「マエラコ」
→ 生より塩で軽く絞めた半生が最も使いやすいとされ現地で剥いて作る
● 採取法
沖合いの水深があり潮通しが良い海域に生息しており、採取場所としては海底の岩礁帯や防波堤の
ケーソン部が挙げられる。ただし潜らない限り海底の岩礁帯にはアクセスできない為、専ら沖防波堤などの
ケーソンに付着している物を専用の道具を用いて剥がす事になる。
早速、その採取する様子をご覧くださいまし!
@ これがエラコを獲る専用の器具。
A ロープを解いたら早速防波堤のケーソン際にドボ〜ン!
B 底から徐々に上へとケーソン縁を引っ掻くようにして付着している物を剥がす。
C 残念!先生が指差してるのが「マエラコ」、、、ほんのちょっとでした。
再チャレンジ!
D こういった感じで引っ掻く位置をずらしながら丹念にケーソン縁を探っていくと、
E 大漁じゃあ〜〜〜 ♪ まとまった量の「マエラコ」が獲れました!
エラコの保管は網目の細かいスカリに入れて海に沈めておくのがベスト!
ここでの注意点は網目が大きめな物を用いてしまうと知らない間にエラコの中身が脱走していったり、隙間
から小魚に突かれてしまったりとトラブル頻発しちゃいます。また、持ち運ぶ際にも数時間くらいならそのまま
バケツにほ〜り込んでおけばOKですが、1日以上の長時間となる場合は海水の張ったバッカンやクーラーに
入れておいた方が弱りません。エアレーションをかけておくと更にGOOD!
物によっては極太マムシと同じくらいのサイズがある「マエラコ」、こやつにサッと塩をして半生状態のまま
3匹程房掛け → ちょい投げ後、即座に大アタリが出た!と思えばなんと52cmのクロガシラカレイでした。(驚)
この後も続いて50cmがヒットとなると絶対に欲しいエサですよね?
■ vol.1: スカリロープに工夫
■ vol.2: 人工エサってどうなの?
■ vol.3: 塩イソメの作り方
■ vol.4: 塩エラコの作り方
■ vol.5: 塩マムシ、コガネの作り方
■ vol.6: エラコ研究レポート@
■ vol.7: エラコ研究レポートA