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Since:2007/05/01

アオイソメを大量長期保存KODAWARI TRIVIA


秋〜春にかけてのシーズン、JCAが力を入れて遠征しまくる対象と言えば間違いなく “カレイ” 、1つの目標でもある
ゴ〜マル捕獲という夢に少しでも近付けるよう今年も実績場に通う計画を立てている次第であります。

それは定番エサ「アオイソメ」をちょうどキロ単位で購入し大型タッパーに適量ずつ分割 → 戦場へ持参し
遠征2日目用のタッパーを開けた際に気付きました、、、異変!?


※ コンディションとしては上蓋に無数の通気口(穴)が開けてある大型タッパーに小分けし

遠征初日から全く触らず、
クーラー内でそっと保管されてた物。







ちょっと分かり辛いかなぁ〜? 完全に弱ってビヨ〜ンと伸びきってます、、、


いくら強いエサとは言え、やはり アオイソメも生き物!


アオイソメの量が大量な場合、上の写真みたく大型プラスチックタッパーで持参する場合も多々あるかと
思いますが密集させた状態で長期間詰め込むと想像以上の速さで弱ってしまいます。


弱った原因として考えられるのは、



● 山積み団子状態での保管で一部が窒息。


● 弱った、千切れたイソメの体液が他に影響を及ぼした、、、








とにかく自分で言うのもなんですが


→ これは悪い保管例です。


近場出撃時やマムシ、タイムシ、ユムシなど他のエサもあったりすると小分けできるタッパー類が
実際のところ大活躍しますし、使用後は水洗いもできて超楽なんですがね〜。


しかし、3日以上に及ぶ遠征でアオイソメがメインの場合はこれじゃ厳しい、、、


まず鮮度の良いアオイソメを常に使用する為には?を考えてみましょう。


@ エサ専用クーラーを設け、密集(※ 山積み状態!)させないように木箱で保管

A 鮮度の良いエサが追って到着するよう事前に配送手配しておく。

B 現地で質が良いと定評のあるエサ屋で追加購入する。



@の場合はアオイソメの量が増えるのと比例してクーラーの容量および小型の木箱を使うならその個数も
それなりに必要となってきて大荷物になるのは必至。


Aに関しては遠征派の方々にはお馴染みの方法かと思いますが、戦場によって配送に日数がかかって
しまうケース、荷物を止置きする場所確保も必要となってきます。


Bは最もベストかつ手っ取り早い方法ではあるものの、場所によっては流通量が少なく完全に弱りきって
腐りかかった物、死んだ物を売ってたりと正直質にムラがある所も多く存在し、定評のあるエサ屋までと
なれば戦場から遠い場合もあります。もちろんすぐ目の前!って事も。(笑)



出す竿数や魚の活性状況にもよりけりですが、もし戦場近くで新鮮なアオイソメが購入できないなら、、、
やはり信頼の置けるエサ屋で大量に仕入れて持参するのがベストでしょう。もちろんそれと同時に
“いかに大量のアオイソメを長期間保存できるか?”って課題が必ず浮上してはきますが。

他にこだわりとして普段から贔屓にしているエサ屋さんの物を使いたいやら大量購入となると料金的にも
あそこで購入したい、、、などいろいろありますよねぇ?






ガルプだと楽なんですがねぇ、、、


定番エサで日頃から当然のように扱ってるアオイソメ、時に釣行で残ったものをクーラーや冷暗所で保管して
たら2週間以上生きていたなど強いエサとして有名ですが、それもあくまで量次第!鮮度の良い状態で大量
保管となると環境作りにも気を配らなくてはなりません。

戦場に着いたらまず先にアオイソメを海水で洗って弱ったものを間引き新しいヒル石をまぶすなど追求すれば
とことん鮮度を保つ対策法は出てきますが、やはり注目すべき大きなキーワードは



“大量のアオイソメ全てがしっかり呼吸できる環境”


“体液含め水分を吸収 or 処理できる環境”



「木箱」



どう遠回りしても最終的には定番中の定番にたどり着くってことかな?


「木箱」と言えども材質、形状、大きさと様々な種類が存在しキスの引き釣りを愛されるキャスターの間では
彫刻が入ったり、愛用クーラーにフィットするオリジナルデザインがあったりとそれはそれは超〜奥が深い!

日曜大工がてらにベニヤ板で簡単な箱を作ってみたり、軽量バルサ板でゆ〜っくり飛ぶ室内用飛行機模型、
ルアーもどき?(笑)の工作くらいしか過去に経験の無いJCA、「木箱」の理想像が描けても自作するには
技術&知識&経験とどれを取っても到底職人の足元にすら及ばないので職人に作ってもらうことに!



まず最初に、あれやこれや無い知恵振り絞って?(笑)

長期遠征用の「木箱」理想像を描いてみました。



@ 使用木材の種類は水に強い、“桐” か “ヒバ” で

A 木の持つ吸水性能を最大限に生かしたい為、漆塗り等表面コーティングは一切ナシ

B エサ屋さんでもよく見る仕入れ用発泡ケースみたく平べったい重箱形状

C JCAの愛用クーラー・フィクセル30Lにピッタリ収まるサイズ







特にCにあるフィクセル30Lにジャストフィットという点を重視し、正方形のクーラー幅に合わせた横広な
デザインかつ凍らせた500mlペットボトルや縦にした板氷を入れた際、それらが直接箱に当たらないよう
冷気遮断用の新聞紙や仕切りマットが挿入できるスペースも確保しながら綿密に箱寸法を決めました。


そして注文してから約1週間後、












届きましたよん ♪


外寸:35 x 23 x 7.5cm (内寸:33 x 21 x 5cm) の厚み1cmの“桐”材で作られた「木箱」、特注で
あるという事もあって接合面にはシリコン系接着剤も併用、また底面を 0.5cm上げてある事から接地面が
外枠のみとなり、たとえクーラーの底に水が溜まった場合でも濡れる心配ナシ!

また、厚さ0.5cm以下の非常に薄い上蓋をそれぞれに被せた状態で3個まで重ねれるようになっております。









ご覧のようにちゃんと保冷用ペットボトルなどもジャストフィットで納まりますねぇ ♪


早速、これらの「木箱」を遠征に持ち出し試してきたわけですが、“最高”と呼ぶにふさわしい理想の逸品でした。
鮮度の長期保存力が焦点なので通常なら500gを目安に考えてたところを今回はテストとして1つの箱にアオイソメ1kg
を割り当ててみました。


これが3日後のアオイソメちゃんです。






以前同様、特別意識せずそれなりにクーラーの開閉も行ったりしながら保管してたもののいつぞやとは大違い!
鮮度抜群の元気なイソメちゃんらがウニウニ動いておりますわ〜。


あとは座布団クラスを撃沈するのみとなりました!(笑)