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Since:2007/05/01

夜光虫にご注意を!KODAWARI TRIVIA




夜戦中に投げていたマムシにユムシ、他のエサがあっという間にボロボロに、、、

ど〜見てもフグといった魚類の仕業でもない!?


こんな経験おありじゃないでしょうか?








夜戦中に回収した仕掛け、針にかろうじて残っている虫エサの破片、、、

よ〜く観察してみるとコバルトブルーの強い光を放っている!?



こんな経験おありじゃないでしょうか?







「夜光虫」


いい機会なんでこの迷惑な敵についてお勉強を!とあれこれ調べてみますと、こやつは巨大な原生生物で
液胞で満たされた細胞は直径1〜2mmにもなり主に藻や原生生物を捕食して栄養を摂ってるそ〜な、、、
巨大とはいえ非常に軽く風や潮流の影響を受け湾や沿岸部にあっという間に溜まるらしいんです。

繁殖には海水温と深い関係があり、高水温を好むようで春から夏にかけてをピークに大量発生し外部からの
物理的な刺激によって発光するこやつ、夜間は“コバルトブルー”、昼間は毒々しい“赤色” になったりします。
赤色?でお気付きの方も多いかと思いますが、


あの真夏に海を真っ赤に染める“赤潮”の正体がこやつ!


こ〜んな厄介な連中がわんさか湧いている戦場での戦いは言うまでも無く試練。

もの凄い数が水中に紛れて浮遊していることもあり、ウミケムシやヒトデのよ〜に定期的に仕掛けを動かして
やるといった対処法でもそこまで絶大な効果は期待できませんし本命の魚が食い付くまでひたすら打ち返す
か、着底した付近に溜まってないことを祈るほかありません。


日本全国、高水温になればどこにでも発生!


一般的に「夜光虫」によって引き起こされる赤潮(※ 赤潮を引き起こすプランクトンは他にも数種類あり!)
は無害 or 毒性は無いと言われているようですが、やはり他の生物を捕食する肉食性プランクトンなので
漁業関係者やら我ら釣り師にとってはかなりの厄介者なのは間違いないですよね。




● 対処法は、、、


残念ながら特にコレ!ってものも無く風向き、潮流の向きを見ながら溜まりにくい部分を探すくらいしか術は
なさそうです。ここからは更に恐ろしい光景がみなさまを待っています、、、怖いよ〜。





夜戦中、いつの間にか掛かっていた魚のエラ部分が知らぬ間にボロボロに、、、

ど〜見てもイカやカラスなどの仕業でもない!?(笑)



こんな経験おありじゃないでしょうか?








我らがターゲットにも容赦なく襲い掛かります!


ご覧になって頂いたように魚が生きているうちは大丈夫なんですが、弱ってきた or 死んだ物には即行襲い掛かる
「夜光虫」。その攻撃力は凄まじいものがあり、目、口、特にエラ部を通して体内に侵入し柔らかい部位
(エラ、内臓など)からどんどん食べてゆく、、、恐ろしいプランクトン。

もちろん放置しておけば骨になるまで丸ごと食い尽くされてしまうわけですが、まあ1晩の夜戦で起こりうるレベル
と言えば腹部まで侵食しそこで溜まっている状態まででしょう。

だから撃沈した魚のお腹辺りがコバルトブルーに光っていたら要注意!熱を通せば死滅しますし、まだこの段階では
身へは何も影響が出てないので内臓さえ取り除いてしまえば食べるに何ら問題ないよ〜ですが、、、
はっきり言って気持ち悪いですよねぇ?


基本的に血や体液に誘われて寄ってくる習性から、針に縫い刺しにした虫エサなんかは即標的にされちゃう
ってわけですわ。いくらよく動くアオイソメなどでも連中は何億と密集しているので、その血や体液が漏れている
部分に数十匹と付着されてしまうとアウト!




● 対処法は、、、


やはり連中が溜まってなさそうな部分を攻撃するしかなさそう。虫エサ全般から塩イワシ、オキアミ、更には
イカ短にまで付着してくるようですし唯一、攻撃されるまで時間が最も稼げそうなのは活きエサ(泳がせに使う
活きアジなど) くらいしかありません。それも弱ってくると即狙われちゃいますが、、、