本文へスキップ

 

Since:2007/05/01

ヒトデの活性についてKODAWARI TRIVIA


不要な物がたくさん掛かってくる時ってあまり魚は釣れません。

みなさんはいかがでしょうか?そんな気がした暇人JCAはいつからかしょ〜もない外道研究?を地道に続けて
参りました。外道と言っても魚類であったりそれ以外であったりといろいろなんですが、ここでは魚類では無い
お相手!そして投げ釣りでカレイなんかを狙っているとウミケムシと同じくらいの確率でお目に掛かるコレ、





どうです? あまり見たくないでしょ。(笑)



あはは、「ヒトデ」ですわ。


基本、どの種類も外見が非常に派手なのもあり子供の頃は海水浴に行った際にうわ〜〜〜っ、キレ〜〜〜!な〜んて
喜んで集めてみたり、ブーメランの如く投げてみたり、、、しませんでした?うむむ、そんなのしてたのはJCAだけ
と言われちゃうかもしれませんが。(笑)

外見がキュ〜トで一部を除き、日本近海に生息する種類のほとんどが触っている限り人体に無害となれば全然
気にならない存在として扱われちゃうかもしれないこの「ヒトデ」、しかしながら海の中の生態系においては
超〜極悪な存在だったりするんです!?


まず下の写真で日本近海に最も多く生息が確認されている2種類の「ヒトデ」をご覧ください。






結構忘れがちなんですが、投げ釣りに関してもこやつらは立派なエサ取り!

特に写真下の小さい連中は「イトマキヒトデ」といい凶暴極まりなく、小魚はじめウニまで食べ尽くしてしまう
という極悪種。これらを採取した北海道の幾つかの管内漁業組合では写真上の触手の長い薄紫色をしたお馴染み
「マヒトデ」1個 15円、下の凶暴種「イトマキヒトデ」1個 30円 と設定し、採ってきた漁師さん達に
協力金を支払うことによって駆除に乗り出しているくらい深刻な問題になっているという。



● 世界には2000種、日本近海においても280種のヒトデが確認されており無脊椎動物に分類

される奴らの寿命は35年まで至るのもいるという。基本的に肉食でアサリでの実験では

ヒトデ1匹あたり年間1035個も捕食してしまい、その体力で約1000万個の卵を産む、、、



なんとまぁ、恐ろしい、、、


北海道のみならず日本全国どこでも水揚げされる決して望まれることのない厄介者、、、本やインターネット
(特に海外の研究レポートにはかなり詳しく載っておりました。)、実釣で調べた結果、こやつらにも魚同様に
時合いってものがある程度存在することを発見したんです。


それは、


“太陽が燦々と照る潮止まりの時間帯!”


特に潮があまり動かない晴れた日の干潮時は最悪ですわ。


急流ポイントはまだしも常に波がおだやかな湾内なんかは常時危険を秘めてるってことですね〜。
もちろん夜釣りでもガンガンアタックしてくる時もありますが、やはり最も掛かるのはこの条件下なんです。


下の写真みたいな状況下ってとこでしょうか?








ヒトデの習性として珊瑚と酷似した部分があり、太陽の光がしっかり届く海底では色鮮やかに表面色が変わり
捕食活動も活発になります。そして太陽エネルギーを上部表面で吸収することから、


平坦な場所 = カレイ作戦と同様比較的海底がフラットな砂底

なんかを好むってわけです。


結構、動き自体はスローなので定期的に仕掛けをサビいてやることである程度かわすことは可能と思われがち
ですが、エサが連中の近い場所にあればその行動はかなり速く、触手が届いてしまうと一気に中心にある口まで
転がして運べる能力を持っているそ〜な、、、





水温が10℃前後になると一気に捕食活動が活発になるとなれば、一般的にはまだまだ水が冷たいと思われがちの季節
から一足お先にイケイケモードってわけですわ〜。だからカレイ・シーズン真っ盛り時にはアホみたいに掛かって
くるんですね〜!北海道の苫小牧や室蘭なんて最悪状態、、、

ちなみに水温が5℃以下になると捕食活動は鈍くなり、反対に15℃を超えると周りの地形のコンディションによって
活発化したり落ち着いたりとやや意味不明?な行動パターンを取っている生意気な奴ら。


とまあ調べてみたわけですが、肝心な対処法は?

う〜ん、やっぱ定期的に仕掛けをサビいてエサに圧し掛かってくるのを防ぐしかないのかな?「ヒトデ」という
未知なる?(爆)生命体に関しては引き続き大きな研究課題の1つになりそ〜ですが、、、あはは、果たして研究を
続投する意味があるのか?さえ微妙の思えるよ〜になってきた今日この頃ですわ。