うわっ、こっ、、、こやつ泳いでるやん!?
よ〜く目を凝らせてみると漁港内や海水浴場でも泳いでるのが確認できる恐ろしい虫、、、
「ウミケムシ」
環形動物門ウミケムシ科に属する生物の総称で実際にはかなりの種類が存在する「ウミケムシ」、見た目は
鋭い体毛で覆われており化け物そのものなんですが、一応これでもゴカイと同じ多毛類 → 要するに我々がエサ
としてよく使うアオイソメやらイシゴカイなんかと同じ仲間!?
普段は体毛を柔らかいブラシの様にダラ〜っとしているものの外部からの刺激や警戒するとその剛毛を立て
攻撃態勢に入ります。この毛1本1本が毒針になっており刺さると同時に毒が注入される仕組みから例え
刺さった毛を抜いたとしても毒が体内に残存し激痛や炎症を引き起こしたりもする非常に危険な動物。
もちろん人間を死に追いやる程の毒は無いがショック死するケースも考えられる事から炎症などが残る場合
には必ず皮膚科を受診するべきと言われている。
また海中生物の飼育水槽などでも大量発生したりする事で有名な「ウミケムシ」は繁殖力も強くあっという
間に数が増えるので完全駆除となると至難の業!そんな厄介者が釣りというジャンルの中でも最も投げ釣り
で掛かってくるとなればある程度知識はあった方がいいかも?と今回記事にしてみました。(笑)
正直、ここから先はかなりグロい画像も出てきますが投げ釣りでマダイ、アマダイ、また戦場によってはカレイ
を狙う以上、いつかは必ずお目に掛かる羽目になる外道なんで投げ釣りの危険い点とでも思って度胸のある
方のみ(爆)ご覧になってくださ〜い!もしかしたらグロいだけであんまり参考にならないかも、、、
投げ釣りでマダイやアマダイなどを狙うとなると必然的に戦場は水深がかなりあるドン深場になってきて
そんな戦場では必ずと言っていい程、真珠の養殖棚や魚の養殖イケスが多く入れられております。
特に魚の養殖イケス周りではエサとして与えるペレットなどが海底に沈殿してヘドロ化している事が多く
この栄養を含んだヘドロ帯を「ウミケムシ」は好み大量発生します。
また外洋に面した場所にはあまりおらず、潮流が緩やかな大きな湾内を格好の棲家としており投げ釣り
フィールドで典型例を挙げるとすれば九州から四国・愛媛県「宇和海」の養殖が盛んな湾、日本海側では
京都府の「宮津湾」や石川県の「能登島」界隈、これらはいずれも潮流が緩い入り江状となっており潮流に
よる海底の変化が著しく少なく沈殿物が溜まり易い環境にあるからと考えられているようです。
他には富山県の巨大な港も有名でこれらはロシアや他国から入港するタンカーの外壁、スクリュー部、また
輸入海産物に幼虫が付着し大量発生に至ったと見られています。比較的暖かい海を好む「ウミケムシ」は
北は北陸くらいが分布境界線でそれ以北の東北〜北海道にかけての冷たい海流域ではまず見かける事が
ありません。いや、こんな厄介外道は居ないに越したこと無いですよね〜?(笑)
● 不運にも掛かってしまったら、、、
当然ながら針から外さなくてはなりません!まっ、ここまで書いておいて(※ その容姿を見た上で!)素手で
掴もうとする人なんてまずいないはず!?これが結構気合い入った奴でして極太マムシやアオイソメの
房掛けなんかも余裕で丸呑みしてくるんです、、、
個人によっておそらく外し方もいろいろあるかとは思います。JCAもこの針外しがいいやら、こんな方法もある
と様々な手段で「ウミケムシ」と戦ってきましたが、その中でもスピーディーかつ有効?に思える3つの方法
を以下で紹介してみました。3番目の方法なんて我がマダイ師匠に教わったやり方なんですが、、、いかにも
師匠らしいと言うか、、、最もエゲツナイですが慣れてくれば一番早く外せるのかも?(爆)
駆除法
■ vol.1: チモト装飾も動いてては
■ vol.2: チモトの発光玉
■ vol.3: 本コウジ&ユムシの管理法
■ vol.4: アオイソメを大量長期保存
■ vol.5: ウミケムシ駆除法
■ vol.6: 夜光虫にご注意を!
■ vol.7: ヒトデの活性について