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料亭に並ぶ高級食材として時に市場でも数万円という値が付く「シロアマダイ」。
九州から関東は駿河湾あたりまででまとまった水揚げのあるアマダイは基本、船釣り対象魚という印象が強いものの、
投げ釣りでも足元から水深がタップリあるような戦場では射程範囲に入ってきます。アマダイと聞けばやはり深場を
狙うというイメージがありますが、このシロアマダイはアカアマダイと異なり比較的浅め、水深20m前後の海域でも
生息が見られ実績場においては結構簡単に撃沈できたりします。
回遊魚というよりは自分の縄張り周辺を中心として捕食行動する習性があり、マダイみたく普段から広範囲を泳ぎ
回らないので戦場選びもやはり実績場と呼ばれている所が望ましい。主に投げ釣りで実績場が高いエリアは愛媛県
南部の宇和海や長崎県・対馬などが挙げられどちらも全域ではなくピンポイントに限られているのが特徴。
実績場の共通点としては潮通しが非常に良いというよりは若干奥まった潮流の緩やかな所、そして少々泥が多めの
砂泥底を好むようでウミケムシがよく掛かってくる印象のある戦場が多いように感じられます。水深のある戦場での
戦いとなる為、JCAの場合、よほどのシモリ帯が見受けられない限り遠投性に重点を置いた細糸ラインシステムで望む
傾向にあり、また深い海底の起伏をしっかり把握したいのもありPE1.5〜2号をメインにしてます。
アプローチはシロアマダイにアピールし、また同時にウミケムシがすぐに付かないように定期的にサビいて仕掛けを
動かしてやるのが理想的ですが、手前に急峻なカケアガリが存在したりする場合はあまりサビかずそのままステイ
させておいたりとリーリングし確実に取り込める範囲をも計算した戦術が必要不可欠かも?
船釣りでは短冊イカがよく用いられていますが、投げ釣りでとなればやはりマムシがベスト。
他にはマムシの下にアオイソメを房掛けしたいわゆるアオマムシでも撃沈実績があり、またタイムシ、ユムシなどにも
食ってきたという話も聞いた事があるのでエサに関してはマダイ作戦と同じと考えていいと思われます。