Since:2007/05/01
環境省レッドリスト・絶滅危惧U類(UV)にも取り上げられている「ハゼクチ」は主に九州の有明海に生息するハゼ科
の魚で近年見かけなくなったものの、過去に60cmオーバーの個体まで釣れた記録まである細長く巨大化するのが
特徴の魚で全日本サーフの対象魚として12〜3月にかけての遡上期に河口エリアを主体に狙うキャスターが多い。
寿命は1年という1年魚と考えられているものの、はっきりとした確証データーが無い謎の魚でもあり、絶滅危惧種に
リストされている今もなお漁獲規制などはされていなく、釣友から得るデーターでは近年は大型の個体もめっきり
見かけなくなり、また毎年数自体も減少傾向にあります。
天然の海苔などが流れるミネラル分を含んだ水質の泥底に生息し、水が干上がる干潮時には泥の中に潜って過ごして
おり投げ釣りで狙う場合もシンカーを投入するとズボッと埋もれていくような泥底域が対象となります。また、狙って
行くなら潮位差が多くなる大潮回りが非常に良く、新月より満月回りなど月がある状態の方がより良く思えます。
戦場にもよりけりですが、基本、根掛かりは皆無に等しい所が多く船の往来が少なく遠投できる場所ならPE2号、
ナイロンなら3号前後で十分やれますが、一部では船の往来が激しく足元直下を狙うケースもありその際はナイロン
5号直結で狙う時もあったりと臨機応変が求められる場合も。
とにかく仕掛け回収時にリールに泥が絡んでくるので要注意!
エサを付けてほ〜り込んでおくだけという印象もあったりし、アプローチ的にそこまでこだわってはいないものの、
夜間も釣れる事から畜光力のある発光玉やカレイみたくキラキラ反射するビーズ類も多少効果があると個人的には
思っております。釣友の中にはルミコなどといった仕掛けに組み込めるケミライト系を導入し好釣果を上げたという
話も聞くのでいろいろ試してみるのもいいかもしれません。
様々な虫エサを試してみましたが、最終的にアオイソメの房掛けが最も効果的という結論にJCAの中では至っており、
小型の個体でも口だけは非常に大きいのでとにかくカレイなどと同様エサを大きく見せていくのが得策。
余った物を塩締めし、フリーザーで長期間眠らせてあった塩イソメにすら気にせずアタックしてくるのを考えれば
そこまでエサにはシビアにならなくても魚が居れば食ってくるといった感じ。