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投げ釣りの人気ターゲットの1つでもある「シロギス」も大型になれば、そのアタリも強烈でけたたましくドラグを
鳴らして走るアタリはエキサイティングそのもの!
一般的にシロギスは成長が遅い事で知られ、25cmを超えるサイズから夢の尺ギスと言われる30cmオーバークラス
といった大型になるまでに10年以上も掛かるとされており、個体数も決して多くないので狙って撃沈するとなれば
超難関になってきます。晩秋にかけてのいわゆる落ちギス・シーズンに大型が溜まったりする戦場など、やはり
実績場に通うのがベストとなり、大きくなると群れずに単体で行動するパターンが多いのでじっくり腰を据えて
回遊を待つといった戦術がメインとなります。
大型シロギスに関してはサーフから引き釣りで釣るキスのイメージには当てはまらず、水深5m以下の浅場から
30m近くの深場に至るまで様々な所を回遊しており戦場によって仕掛けにも工夫が必要となってきます。例えば、
警戒心が非常に高く違和感を感じるとすぐ散ってしまうのもあり、浅場においては15号前後の軽いシンカーを用いて
極力着水音を小さく、またシロギスの警戒心が薄れる夜戦で狙う事が多いのに対し、水深がたっぷりある戦場では
30号近くのシンカーで遠投&素早い送り込み、そして昼間でもよくアタってきたりもします。
戦場のコンディションによってJCAはPEラインとナイロンラインを使い分けており、PEなら1.5〜2号、ナイロンなら
3〜4号にいずれもナイロン力糸を連結させたラインシステムで臨んでおります。伸びが皆無に等しいPEラインだと
ダイレクトすぎて魚に違和感を与えてしまうという考えもありますが、エサを一気に吸い込む形で捕食するシロギス
ですのでJCAは道糸に至ってはそこまでシビアにナイロンへのこだわりも無く、深場において底を探ったり、微弱な
アタリを伝えたりとPEの利点が有効活用できる戦場においては積極的に導入してます。
引き釣りと異なり回遊を待つスタイルになる為、着底後は回遊ルートと思えるカケアガリなどしっかり海底に変化が
ある所で仕掛けを止める事を意識して、時々仕掛けを動かしたりもしますが基本は止めたカケアガリ周辺でじっくり
待つといったパターンの方が多いように思えます。もちろんフグなどのエサ取りが湧いている時には積極的に
打ち返さないといけない場合もあったりと戦術もエサ取りの具合によってまちまち。
チロリ、マムシ、アオイソメにイシゴカイと投げ釣り定番のエサはどれも有効ですが、戦場によって当たりエサが
存在する事が多く、事前に情報収集しておくのも大切。
チロリ、マムシなら1匹、アオイソメ、イシゴカイは2〜3匹掛けたりするのが一般的ではありますが、大型サイズと
なると想像以上に口が大きく、時にアオイソメの房掛けでも気にせず丸呑みしてきたりするのであくまでエサ取りの
状況にもよりますが、ボリュームという点では大きく見せれるよう心掛けています。